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ダイレクト通販マーケティング理論®を活用した売れるネット通販・ECサイト・ネットショップ構築講座

ネットショップ・ECサイト・ネット通販で販売する商品の仕入れ方、作り方

ネットショップやECサイト、ネット通販などネット販売事業を開業するためには、販売する商品や商材が必要です。

すでにネットで販売したい商品や商材が決まっていれば良いですが、次の様に悩んでいる方は多いのではないでしょうか?

  • ネットショップやECサイト、ネット通販などを開業したいと考えているが、何を売ればいいか分からない。
  • 販売する商品や商材がなかなか見つからない

本記事では、ネットショップやECサイト、ネット通販で販売する商品の見つけ方から商品の仕入れ方、作り方までを詳しくご紹介いたします。

ネットショップ・ネット通販・ECサイトで販売する商品の準備方法

ネットショップやネット通販、ECサイトで販売する商品や商材を準備する方法は、次のように大きく分けて2種類しかありません。

  •  商品・商材を仕入れる
  • オリジナル商品・商材を作る

まずは、商品を決める前に上記2種類の方法のうちどちらかを選択する必要があります。

通販ライターあいけん
一体どちらを選ぶのが正解なのでしょうか?
西村先生
どちらも正解です。どちらを選択してもネット販売事業として成長させていくことはできますし、利益をあげていくこともできます。どちらの方法を選択するかは、完全にあなたがどのようなネットショップ、ネット通販、ECサイトを立ち上げたいかによります。例えばネット販売事業を始める目的が100%利益のためであれば、特に商品のジャンルにこだわらず、利益のでやすい商品を何でも仕入れて販売した方が効率が良いと思います。一方で何か「こういうジャンルの商品を販売したい」というざっくりしたイメージがあるのであれば、そういった商品を仕入れて販売すれば良いですし、「こういうジャンルの商品が販売したいんだけれども、世の中にないんだよな〜」と思っているのであれば、オリジナル商品を作ってしまう方が良いと思います。
通販ライターあいけん
なるほどですね。例えば、こんな一個人の僕でも、オリジナル商品は作れてしまうものなんですか?
西村先生
はい。作ることができます。「オリジナル商品」というとハードルが高いように思えてしまいますが、特に何かを作り出す能力やスキルがなくても「こういう商品を販売したい」というイメージがあれば、作ってしまえるのです。今、私のコンサルを受けている人の中には、主婦でオリジナルのサプリメントを作ろうとしている人がいます。個人だから、実績がないから、能力がないから、と言って決して無理なことではないんですよ!
通販ライターあいけん
そうなんですね!
西村先生
ネットショップやECサイト、ネット通販で販売する商品を準備しようと思ったら、まずは可能か不可能かは脇に置いておいて、まずは「売りたい商品のジャンルを絞りたいのか?利益がでるなら何でも売るスタンスでいくのか?」だけでも決めておく必要があります。絞った上で、「商品を仕入れるのが良いのか?オリジナルで作った方が良いのか?」を考えていきましょう。

では、次に「商品を仕入れて販売する場合」「オリジナル商品を作って販売する場合」それぞれどのように商品を準備していくのかについて解説していきます。

商品を仕入れて販売したい場合の代表的な仕入先

商品を仕入れて販売したい場合には、まずは商品の仕入先を探す必要があります。

商品の仕入れと聞くと、専門業者しかできないようなイメージがあるもしれませんが、そんなことはありません。

世の中には次のように無数の仕入れ先が存在します。

また、それぞれ各仕入先の種類ごとに次の様な特徴(メリット・デメリット)が存在します。

表1、主な仕入先とその特徴

メーカー

【メリット】

  • 一番安く仕入れることが可能(原価)
  • 商品の安定供給が可能
  • スピーディーに取引が可能

【デメリット】

  • 取引のハードルが一番高い
  • 最低仕入れ数が存在する場合があるため在庫を抱えるリスクが発生する
卸問屋

【メリット】

  • メーカーとの直取引の次に安く仕入れることが可能(定価の30%〜90%程度)
  • 商品の安定供給が可能
  • スピーディーに取引が可能

【デメリット】

  • 登録制などを取っているところも多く、取引のハードルが高い
  • 最低仕入れ数が存在する場合があるため在庫を抱えるリスクが発生する
  • 現金先払いが多い
仕入れサイト

【メリット】

  • 24時間取引可能
  • 小ロットでの取引が可能なため在庫リスクが少なくてすむ
  • クレジットカードが使えるところが多い
  • メーカーや卸問屋に比べて手軽に取引ができる

【デメリット】

  • 取引が手軽な分、利益を生み出せる商品を仕入れるのが難しい
ネットオークション・フリマアプリ

【メリット】

  • 掘り出し物が見つかる
  • 価格が大きく変動するため、転売など差益型のビジネスの仕入先としては良い

【デメリット】

  • 仕入れる価格、個数、品質が安定していないため事業としての仕入れには不向き
  • 偽物や欠陥品が多い
海外マーケット(直接・通販サイト)

【メリット】

  • 日本国内では手に入らない商品が仕入れられる
  • 日本国内では高値で取引されているものが安く手に入る可能性がある

【デメリット】

  • 海外輸入や交渉の専門知識が必要
  • 偽物をつかまされる可能性がある
  • 高く売りつけられる可能性がある
  • 商品の品質が悪い可能性がある
  • そもそも輸入できない商品の可能性がある(※間違って輸入してしまうと罰金を取られる可能性がある)
  • 商品によっては多くの関税がかかる
ドロップシッピングサービス

【メリット】

  • 在庫を持たなくて良い
  • 商品の仕入れをしなくても良い

【デメリット】

  • 手数料が多く、利益を得るのが難しい
  • サービス元がサービス停止や廃業をすると商品自体の販売ができなくなる
古物市場

【メリット】

  • 安く中古商品を仕入れることが可能

【デメリット】

  • 目利き力が必要
  • 古物商許可証と参加費が必要
ハンドメイドマーケットサイト

【メリット】

  • オリジナルな商品を仕入れることができる

【デメリット】

  • ハンドメイドなので仕入れ価格が高い
  • ハンドメイドなので仕入れられる量に限界がある
  • ハンドメイドなので安定供給ができない

「こういうジャンルの商品を販売したいんだよな〜」というざっくりしたイメージがあれば、そういったジャンルの商品を取り扱っている仕入れ先を見つければ良いですし、利益が出れば何でも売るというスタンスであれば、どの仕入れ先からでも仕入れができてしまいます。

西村先生
仕入れ先は開業したネットショップやECサイト、ネット通販を今後どうしていきたいのかによって変わっていきます。例えば、「こういうジャンルいずれは年商1億、10億と安定的に成長させていきたいのであれば、「メーカー」や「卸問屋」「仕入れサイト」「古物市場」「海外マーケット」など商品を安定的に仕入れられるような仕入先を選択すべきです。一方で、転売や物販など利益が出るものは何でも売るというスタンスであれば、仕入先が中古ショップであっても、店舗やデパートであっても仕入れることは可能ですので、特に仕入れ先にこだわる必要はありません。むしろ重要なのは、それぞれ上記の仕入れ先には特徴(メリットやデメリット)がありますので、それを把握した上で、自分がやっていきたいネットショップやECサイト、ネット通販に合った仕入先を選択していくことです。では、早速それぞれの仕入先の特徴について解説していきます。

メーカーから直接仕入れる

ネットショップやECサイト、ネット通販で取り扱う商品をメーカー(製造元)から直接仕入れることもできます。

この方法のメリットは、仕入れ先の中で一番安く、安定的に商品を仕入れられることです。

なぜなら、仕入れに中間マージンが発生しないためです。

基本的にメーカー(製造元)は自社で販売する店舗(直営店など)を持っていない限り、問屋や卸業者を介して、私たち消費者に商品を販売しています。

そのため、問屋や卸業者を介して仕入れると中間マージンが発生するため、仕入れ価格がその分高くなってしまうのです。

しかし、メーカーから直接仕入れる方法は、仕入れる方法の中で一番ハードルが高い方法になります。

問屋や卸業者を介さない限り販売がNGなメーカーもありますし、「取引するのであれば最低何個〜」といった仕入れ可能な最低個数が決まっているメーカーも多いです。

また、個人運営や小規模なネットショップやECサイト、ネット通販とは取引してもらえない場合もあります。

もし、販売したい商品が手元にあるのであれば、商品パッケージにメーカーの名前などが記載されています。

ここに直接電話やメールなどでコンタクトを取り、自分の運営するネットショップやECサイト、ネット通販で販売することができないかを確認してみましょう。

もし、メーカーに繋がるような人脈があるのであれば、そういった人脈を駆使して話を持ちかけてみると良いでしょう。

表2、メーカーから直接仕入れるメリット・デメリット

メリット ・一番安く仕入れることが可能(原価)
・商品の安定供給が可能
・スピーディーに取引が可能
デメリット ・取引のハードルが一番高い
・最低仕入れ数が存在する場合があるため在庫を抱えるリスクが発生する

卸問屋から仕入れる

卸問屋とは、メーカーなどから商品を仕入れて、販売するお店に商品を供給している業者のことです。

特定のジャンルの卸問屋が集まった問屋街が日本全国にあるので、そういったところに足を運んだり、連絡をしたりして商品を仕入れる方法になります。

表3、東京の主な問屋街と一般購入の可否

「蔵前」のおもちゃ問屋街 一定の数量であれば、一般購入可能※1
「浅草」のかっぱ橋道具街 一般購入可能※1
「浅草・花川戸」のはきもの問屋街 一般購入可能※1
「日暮里」の繊維街 一般購入可能※1
「浅草橋」のアクセサリー問屋街 一定の数量であれば、一般購入可能※1
「馬喰横山」の問屋街(衣料品など) 登録制や一般小売りお断りのスタンスの店が多いため、一般購入は難しい

※1:中には一般購入不可のお店もあります。

基本的には卸問屋は、消費者への販売はしていません。(※ある一定の数量〜であれば一般消費者に販売してるところもあります)

商品を販売する店舗などを持つ小売業者のみに販売を行なっています。

そのため、取引を行うためには、小売業者であることを証明し、信用を得る必要があります。

中には会員制を取っている卸問屋もありますし、個人運営の小規模ネットショップやECサイト、ネット通販では取引ができない場合もあります。

メーカーと直接やりとりする次に安く仕入れることができる上に、安定供給も可能な方法ですが、少しハードルは高めな方法です。

もしこういうジャンルの商品を仕入れたいというイメージがあれば、「○○(商品ジャンル) 問屋街」とインターネットで調べて、足を運んだり、電話をしたりして仕入れ可能かどうかを問い合わせてみましょう。

表4、卸問屋から直接仕入れるメリット・デメリット

メリット ・メーカーとの直取引の次に安く仕入れることが可能(定価の30%〜90%程度)
・商品の安定供給が可能
・スピーディーに取引が可能
デメリット ・登録制などを取っているところも多く、取引のハードルが高い
・最低仕入れ数が存在する場合があるため在庫を抱えるリスクが発生する
・現金先払いが多い

仕入れサイトから仕入れる

近年、ネット上でメーカーや卸問屋から商品を仕入れることができるサイトが増えてきています。

サイトに登録をするだけで、ネットショッピング感覚で商品を仕入れることができることや、問屋街のような卸問屋よりも取引のハードルが低いという手軽さが最大のメリットと言えます。

ただし、基本的には法人や個人事業主であることが登録の条件になっています。

また大手仕入れサイトでは、登録に審査がある場合も多いです。

仕入れサイトは次の様に、ネット上に多数存在します。

  • NETSEA(ネッシー)
  • 楽天B2B
  • 卸問屋.com
  • アリババ
  • ICHIOKU.NET
  • SUPER DELIVERY
  • ETONET
  • 商材王.com
  • 国分ネット卸
  • タジマヤ卸ネット
  • ONLINE PARTNERS
  • 雑貨レイジー
  • キレイコスメ
  • TopSeller
  • ルーノルーモBtoB
  • プロルート丸光
  • GOMEN Online
  • BEAUTY GARAGE
  • Rダイレクト
  • USNet
  • らくらく仕入れ市場
  • Mマート
  • ザッカネット
  • WAGO-NET
  • mode K
  • エアープランツドリーム
  • Victory Wave
  • テイク4
  • マルモトネット
  • クロスワーク
  • マストバイ
  • VivicaDuo
  • 卸.net
  • b-tas
  • 卸のまいど
  • A&Bトレード
  • 卸売ドットコム
  • 電脳卸
  • エキセントリックコマース株式会社
  • 産直市場
  • kenko卸.com
  • 豊明卸問屋ドットコム
  • 茶卸総本舗
  • 卸の達人
  • STARS 総合卸問屋SHOURYU JAPAN
  • おもちゃの卸し新井商店

各仕入れサイトごとに取り扱う商品のジャンルが違うため、自分のネットショップ、ECサイト、ネット通販で取り扱う商品ジャンルに合ったサイトを選択して仕入れを行いましょう。

一般の消費者が登録できてしまうようなサイトも多く存在するため、中には利益の出る商品を見つけるのが難しいサイトもあります。

仕入れサイトの良し悪しを判断する基準として、登録に審査があったり、月額の利用料をとっていたりする信用のある仕入れサイトを利用するのがポイントです。

表5、仕入れサイトから仕入れるメリット・デメリット

メリット ・24時間取引可能
・小ロットでの取引が可能なため在庫リスクが少なくてすむ
・クレジットカードが使えるところが多い
・メーカーや卸問屋に比べて手軽に取引ができる
デメリット ・取引が手軽な分、利益を生み出せる商品を仕入れるのが難しい

ネットオークション、フリマアプリから仕入れる

国内・海外のネットオークションサイトや、フリマアプリから商品を仕入れることもできます。

メリットは、思わぬ掘り出し物が出品されている可能性があることです。

仕入れられる個数や価格、品質が大きく変動するため、商品の個数や価格、品質などにこだわらない転売などには適していますが、一般的なネットショップやECサイト、ネット通販事業として行う場合には、仕入先としてはおすすめできません。

表7、ネットオークション、フリマアプリあら仕入れるメリット・デメリット

メリット
  • 掘り出し物が見つかる
  • 価格が大きく変動するため、転売など差益型のビジネスの仕入先としては良い
デメリット
  • 仕入れる価格、個数、品質が安定していないため事業としての仕入れには不向き
  • 偽物や欠陥品が多い

表8、主なネットオークション、フリマアプリ

国内ネットオークション
  • ヤフオク!
  • モバオク
海外ネットオークション
  • ebay
フリマアプリ
  • メルカリ
  • ラクマ

海外マーケット(直接・通販サイト)から直接仕入れる

国内ではなく、海外のマーケットから仕入れる方法です。海外から商品を仕入れる場合には、次の2つの手段があります。

  • 海外に出向いて直接仕入れる
  • 海外の通販サイトを使って仕入れる

どちらも国内とは言語が違う上に、文化も違います。商売の勝手も違います。

そのため、交渉のやり方や商品の目利きの仕方など海外取引の専門知識が必要になります。

そういった知識がないままに行うのは、偽物をつかまされたり、高く売りつけたり、商品の品質がよくなかったり、非常にリスクが高いと言えます。

また、商品によってはそもそも輸入ができなかったり、知らずに輸入して税関で罰金を取られてしまったり、関税が多くかかり予期せぬ赤字になってしまうことも考えられます。

しかし、日本国内では手に入らないような商品も多く手に入ったり、日本では高く売られているものが、海外では安く手に入ったりする場合も多いと言うメリットもあります。

もしそういった海外輸入の知識がないのであれば、海外輸入や取引の代理などを専門で行なっている業者に依頼をしたり、相談をした上で海外マーケットからの仕入れを考えた方が良いと言えるでしょう。

表9、海外マーケットから仕入れるメリット・デメリット

メリット
  • 日本国内では手に入らない商品が仕入れられる
  • 日本国内では高値で取引されているものが安く手に入る可能性がある
デメリット
  • 海外輸入や交渉の専門知識が必要
  • 偽物をつかまされる可能性がある
  • 高く売りつけられる可能性がある
  • 商品の品質が悪い可能性がある
  • そもそも輸入できない商品の可能性がある(※間違って輸入してしまうと罰金を取られる可能性がある)
  • 商品によっては多くの関税がかかる

主に次の様な海外通販サイトが仕入れによく使われます。

  • AilExpress
  • BUYMA
  • タオバオ
  • 天猫Tmall
  • C2J.jp

ドロップシッピングサービスを利用する

ドロップシッピングサービスとは、いわゆる無在庫販売サービスと言われており、自分の運営するネットショップやECサイト、ネット通販に注文が入ると、メーカーや卸業者の方から直接注文品が発注されるというサービスです。

商品の仕入れをしなくても商品が持てることや、商品の在庫を抱えなくて良いというメリットはありますが、その分手数料などがかかるため、利益を継続的に得ることが難しいというのが現状です。

また、近年多くのドロップシッピングサービス提供会社がサービス停止や廃業をしているため、現在サービスを提供されている会社は多くありません。

またサービス停止や廃業されてしまうと、一気にネットショップやECサイト、ネット通販の商品がなくなってしまうというのも1つのリスクとして挙げられます。

表10、ネットオークション、フリマアプリあら仕入れるメリット・デメリット

メリット
  • 在庫を持たなくて良い
  • 商品の仕入れをしなくても良い
デメリット
  • 手数料が多く、利益を得るのが難しい
  • サービス元がサービス停止や廃業をすると商品自体の販売ができなくなる

主に次の様なドロップシッピングサービスが有名です。

  • TopSeller(トップセラー)
  • 商材王
  • もしもドロップシッピング
  • 通販素材.com
  • 未来問屋

古物市場を利用する

古物市場とは、いわゆる全国の中古ショップ同士が商品を売買するところです。

中古品の卸問屋が集まった市場のようなイメージです。そのため、大前提として新品のネットショップやECサイト、ネット通販を行う場合には向かない方法です。

普通に中古ショップで買うよりも安く商品を仕入れられるというメリットがありますが、入るためには「古物商許可証」が必要になります。また、参加費も必要になります。

表12、古物市場あら仕入れるメリット・デメリット

メリット
  • 安く中古商品を仕入れることが可能
デメリット
  • 目利き力が必要
  • 古物商許可証と参加費が必要

ハンドメイドマーケットサイトを利用する

ハンドメイドマーケットサイトとは、手作り商品を多くの作家さんが販売しているサイトです。

もし、取り扱いたい商品があった場合には、商品を販売している作家さんに直接連絡を取ってみましょう。

他に売っていないようなオリジナルな商品を仕入れることができるというのが最大のメリットですが、個人のハンドメイドであるため仕入れ価格がどうしても高くなったり、仕入れられる個数に限界が出てくるというメリットがあります。

また、作家さんが作れなくなってしまうと、供給がストップしてしまうという不安定さもリスクになります。

表13、ハンドメイドマーケットサイトで仕入れるメリット・デメリット

メリット
  • オリジナルな商品を仕入れることができる
デメリット
  • ハンドメイドなので仕入れ価格が高い
  • ハンドメイドなので仕入れられる量に限界がある
  • ハンドメイドなので安定供給ができない

商品をオリジナルで作る場合の作り方

オリジナル商品作るには、次の3つの方法があります。

  • ハンドメイドでオリジナル商品を作る
  • 既製品をカスタマイズしてオリジナル商品を作る
  • OEMでオリジナルブランド商品を作る
西村先生
商品をオリジナルで作る方法は上記3種類ですが、どのような商品を作りたいかによって、作り方が決まってきます。例えば、主婦が美容クリームをオリジナルで作りたい場合には、そういった専門知識や製造施設、またそれに伴う法令遵守などが必要になります。そのため、個人で一から作るのは不可能ではありませんが、時間も費用も莫大にかかってきてしまうので現実的ではありません。そういった場合には、コンセプトなど商品の企画はこちらで作り、商品の開発や製造、法令遵守などをすべて代行してくれるOEMで作るしかなくなります。このようにどんな商品を作りたいかが決まっていれば、おのずと取るべき方法が決まってきます。
通販ライターあいけん
例えば、西村先生の通販塾ではどんな方がどんなオリジナル商品を作られていたのですか?参考までに教えていただきたいです。
西村先生
そうですね。低刺激高保湿ローションや、オリジナルのお茶、自然素材100%漆喰、黒にんにく、歯磨き粉など実に様々なオリジナル商品を作っています。入塾する前から売りたい商品が決まっている方もいれば、全く商品が決まっていないという方もいます。後者は完全に通販の知識ゼロの状態から企画して商品コンセプトを作り上げ、商品化させていますね。また、最近では経営者だけではなく、主婦の方の通販ビジネスの立ち上げも行なっており、その方は自分の年代の主婦やOLをターゲットにしたサプリメントを作ろうとしています。
通販ライターあいけん
なんだか、いままで「自分には無理だ」という前提で考えていたので、あまり商品の発想が浮かんでこなかったのですが、なんでも作れてしまうんですね!「意外と何でもつくれちゃうんだ」と分かった瞬間に、僕も作りたい商品がいっぱい浮かんできました。
西村先生
そうでしょう。オリジナル商品と聞くと、ハードルが高く感じてしまいますが、実際は、一個人であっても、オリジナル商品が作れてしまう時代です。つまりはほとんどの商品を一個人であっても作れてしまう時代なんです。しかし、ほとんどの人は「自分には無理だろう」という前提で考えてしまっているので、売りたい商品が見つからない、販売する商品のアイデアが浮かばない、という人が多いように思います。もっと「なんでも作れる」という前提で考えてみてください。大切なのは「何が作りたいのか?」という気持ちであって、「作れるかどうか?」はそのあと考えればいいんです。

では、早速上記の3つの方法で、それぞれどのようにオリジナル商品を作っていくのかをご紹介いたします。

ハンドメイドでオリジナル商品を作る

手作りのアクセサリーや、オリジナル雑貨、キャンドル、ピアス、洋服などを自分の手で一から作る方法です。

かかる費用は、材料費と自分の時給だけなので、一番安くオリジナル商品を作ることができます。

そのため、技術とスキルさえあれば誰でも作れるというのが、最大のメリットです。

アクセサリーや雑貨、キャンドル、ピアス、洋服などを趣味などで作っている方や、アーティストとしてオリジナルの作品を作り続けている方、またはものづくりの技術やスキルを持っており、自分で商品を作れてしまう方などにおすすめの方法です。

ハンドメイド商品なので、作り方などは決まっていないため制約が一切なく、自由に商品を作れるというのもメリットの一つです。

一方で、商品を作るのに時間がかかってしまうことや、大量生産ができないこと、通常の商品に比べて「売り方」を工夫しないとなかなか売れないということが課題として出てきます。

既製品をカスタマイズしてオリジナル商品を作る

すでに世の中に出回っている商品をカスタマイズしてオリジナル商品を作る方法です。

例えば既製品の無地のTシャツにオリジナルデザインのプリントを施して、オリジナルTシャツを作るといった方法です。

こちらもハンドメイドと同様に、技術とスキルがあれば誰でも作れるというのが最大のメリットです。

費用としては、カスタマイズする既製品の価格と、カスタマイズの価格がかかってきますが、比較的安くオリジナル商品を作ることができます。

しかし、ハンドメイドと同様に、「売り方」を工夫しないとなかなか売れないという課題を解決しなければなりません。

OEMでオリジナル商品を作る

OEM(オーイーエム)とは、Original Equipment Manufacturingの略称で、高い技術レベルと製造施設を持っている会社に、製造を委託してオリジナルブランド商品を作る方法です。

商品企画は自社で行い、商品の製造や品質管理などを技術力のある会社に頼むことで、自社で生産できないようなオリジナルブランド商品を作ることができます。

製造を専門企業に委託するため、それなりに費用がかかってくることと、委託するにも「最低何個〜可能」という最低発注数を設けている会社が多く、在庫を抱えるリスクが発生します。

しかし、委託する会社がそれまで培ってきた技術力を借りることができるため、自分だけの力では絶対に作れないような高品質でハイスペックなオリジナルブランド商品が作れるというのが最大のメリットです。

通販ライターあいけん
例えば、もし僕が美容クリームを作りたい場合、「桃の香りのする美容クリーム」のような感じで商品企画をして、それを美容クリームの製造ができる会社に「作ってください」とお願いする感じですか?
西村先生
そうです。こちらで商品のコンセプトや、ネーミング、など企画はしますが、それをどう作るかは製造を委託する会社にお任せするという感じです。

具体的にどのようなプロセスで、OEMでオリジナル商品を作っていくのかというプロセスについては、次の記事にて詳しく解説しておりますので、合わせてお読みください。

>>「ネットショップ・ECサイト・ネット通販でオリジナルブランド商品を販売する方法」

まとめ

西村先生
いかがでしたか?ご自身が一体どのようなネットショップ、ECサイト、ネット通販を構築していきたいのかによって、またどんな商品を販売していきたいのかによって、商品の仕入れ方、作り方が変わってきます。そのため、ネットショップやECサイト、ネット通販を開業したいと考えているのであれば、まずは「どんなネットショップやECサイト、ネット通販を構築していきたいか」を商品の前に考えておく必要があります。次のダイレクト通販マーケティング理論®の記事では、そういった内容について詳しく解説されていますので、ぜひ合わせて参考にしてみてください。

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西村 公児

西村 公児

東証一部上場企業、年商600億円の大手通信販売会社で販売企画から債権回収まで通販実務を16年経験。その後、化粧品メーカーの中核メンバーとして5年マーケティングに参画。

年商253億円のニュージーランドのシンボルフルーツ企業の販促支援でレスポンス率を2倍にアップ。

講演会や主宰する10億通販塾の経営者、延べ300名以上に「ダイレクト通販マーケティング理論」及び、「LTVベルトコンベア理論」を提唱し、『熟練技術者による技能継承訓練』の認定研修講師として活躍。

更に、国内の注目ビジネスモデルや経営者に焦点を当てたテレビ番組「ビジネスフラッシュ」に出演、東洋経済オンラインに記事連載。

また、著書にはベストセラーとなった、伝説の通販バイブル(日本経済新聞出版社)、【小さな会社】 ネット通販 億超えのルール(すばる舎)がある。

現在、多摩大学 経営情報学部の非常勤講師として「ビッグデータの活用法」について学生に教える。

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