ネット通販の売れるサイト(ランディングページ)の作り方
- 顧客獲得コストが高くて悩んでいる
- 管理画面が次々と代わり現場がついていけない
- PPC広告を運用しているが、思うように改善できておらず対応策を考える時間もない
Contents
売れるランディングページを作る際に活用すべき3つの法則
売れるサイトはセールスレターの「型」として用いられる次の3つの法則によって設計していくのが一般的です。
- 新PASONA(パソナ)の法則
- AIDOMA(アイドマ)の法則
- QUESTFORMULA(クエストフォーミュラ)
ではそれぞれ、どのような法則なのかをご紹介いたします。
新PASONA(パソナ)の法則とは?
新PASONA(パソナ)の法則とは、ダイレクトレスポンスマーケティングの第一人者である神田昌典氏によって提唱された消費者の購買心理に基づく広告文の文章構成のことです。
次のような1〜6の構成に乗っ取って文章を構成していくことで、より消費者心理に基づく
セールスレターを書くことができるとされています。
- Problem(問題):問題を明確にする
- Affinity(親近感):顧客の悩みに共感していることを伝える
- Solution(解決策):問題の解決策を伝える
- Offer(提案):具体的な提案内容
- Narrowdown(絞り込み):対象となる人や期間などを限定する
- Action(行動):今行動しなければならない理由を伝える
世の中の多くのセールスレターや広告文がこの新PASONA(パソナ)の法則をベースに作られています。もちろん、売れるサイト(ランディングページ)にもこの法則は積極的に活用されています。
AIDOMA(アイドマ)の法則とは?
AIDOMA(アイドマ)の法則とは、アメリカの経済学者のローランド・ホールが提唱した「消費行動」の仮説です。
この法則では、次の4つのプロセスを経て、消費者は、商品を知り、購買行動を行うとされています。
- Attenntion(注意):認知段階
- Interest(興味):感情段階
- Desire(欲求):感情段階
- Memory(記憶):感情段階
- Action(行動):行動段階
このAIDOMA(アイドマ)の法則は、世の中のマーケティング活動に広く活用されています。もちろん、売れるサイト(ランディングページ)にも活用されることが多くあります。
QUESTFORMULA(クエストフォーミュラ)とは?
QUESTFORMULA(クエストフォーミュラ)とは、読み手の心理に基づくセールスレターの流れを示したものです。
次の5つの流れでセールスレターを書くとより顧客にアプローチすることができると言われています。
- Qualify:ターゲティング
- Understand:顧客への理解や共感
- Educate:顧客への教育
- Stimulate:顧客を興奮させる
- Transition:転換・申し込みを後押し
世の中の多くのセールスレターに応用されている法則です。
売れるランディングページの「型」を覚える
- 顧客の悩みや問題
- 解決策の提示
- 商品紹介
TOPページで押さえるべきポイント
TOPページは「ファーストビュー」とも呼ばれ、サイトを訪れたお客様のほぼ100%が目にします。そのため、売れるサイトを構築する上で一番力をいれるべきなのがこのTOPページの作り込みです。
この部分には具体的に次の要素をZの法則(※後ほど説明いたします)に従って表示し、顧客に「あなたの悩みを解決するための信頼性のある商品ですよ」と伝えていく必要があります。
1、キャッチコピー | 商品の価値をお客様に一言でイメージさせる言葉を13文字(全角)相当で表現したもの
※価値とはその商品を使うことによってもたらされるお客様の「将来像」のことです。 |
2、ターゲット層を表す画像 | ターゲット層が「これは私のための商品だ」と暗に思ってくれるような画像 |
3、証拠(権威付け) | 商品が様々なところで顧客に認められた実績や効果の数値化など
(例)
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4、ターゲット層の悩み | ターゲット層が抱える悩み
(例)
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5、ターゲット層の悩みに対する提案 | ターゲット層が続きのサイトを読まなければ損と思える提案内容
(例)
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例えば20代後半〜30代前半の忙しいOLがターゲットである「オールインワン美容クリーム」の売れるサイトを構築する場合は、まず次のようにそれぞれの構成要素を作っていきます。
キャッチコピー | 忙しい女性のための時短お肌ケア! |
ターゲット層を表す画像 | 20代後半〜30代前半の忙しいOLの写真 |
証拠(権威付け) | ○○テレビの「番組名」や○○テレビの「番組名」で話題沸騰中! |
ターゲット層の悩み |
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ターゲット層の悩みに対する提案 | もう時間を理由にお肌ケアができない時代は終わりました。 |
アクション導線で押さえるべきポイント
アクション導線では「TOPページ」の「ターゲット層の悩み」に対する解決策を書いていきます。具体的には、悩みの解決策としては「商品を購入すること」ですので、次のような要素を盛り込んでいきましょう。
キャッチコピー | ターゲット層の悩みの解決策を短文で書く
(例) これ1本で、お肌ケアは終わり! |
商品名 | 商品名を書く |
限定性 | 「期間限定の値引き」など顧客の購買欲求を駆り立てるような限定性を書く
(例)
|
商品の注文フォームへのボタン | 商品の注文フォームへ飛ぶボタンを設置 |
例えば、先ほどの20代後半〜30代前半の忙しいOLがターゲットである「オールインワン美容クリーム」の売れるサイトを構築する場合は、次のように構成要素を作り込んで行きます。
キャッチコピー | たった1分!これ1本でお肌ケアは終わり! |
商品名 | オールインワン美容クリーム「○○○○」 |
限定性 | モニター募集中!100名様限定の特別価格!
通常価格:3,800円(税込)+送料108円(税込) ※送料無料 |
商品の注文フォームへのボタン | 商品の注文フォームへ飛ぶボタンを設置 |
また、売れるサイト内には、このアクション導線が、2〜3個盛り込まれているのが一般的です。なぜなら、顧客がサイト内のどこで「購入したい」と感じるのかは人それぞれ違うからです。
しかし、「購入したい」と思った時にこのアクション導線が近くになければ「見つからないからまあまた今度でいっか」と顧客を逃してしまうことにも繋がります。
このようにオファーのタイミングによって顧客が商品を購入しない、心理的な阻害要因の一つを「機会の壁」といいます。
この「機会の壁」を越えるためにも、顧客が「購入したい」と感じたタイミングにアクション導線があることが重要です。
そのため、売れるサイトにはおそらく顧客が商品に対して興味を持つだろうと推測できるタイミングに2〜3個のアクション導線が埋め込まれています。
商品説明で押さえるべきポイント
商品説明では、お客様に商品のギャップ&ベネフィットが伝わるように書くというのがポイントになってきます。ギャップとは、いままでの常識を否定し顧客に「へーなるほどね」と言わせる情報のことです。ベネフィットとは、この商品を購入すると将来的にお客様がどのようになるのかという価値のことを指します。
顧客は商品を買う訳ではなく、商品の「効果」であったり「その商品を使うことによって得られる将来の自分のため」にお金を使います。そのため商品説明では「保湿ができるオールインワンクリーム」のような商品の特徴をそのまま書くのはNGです。
「オールインワンクリームだからこそ、たった1本で、たった1分でお肌ケアができる」という風に、時短お肌ケアができている将来の自分を想像させるような見せ方をして行く必要があります。
例えば、先ほどのオールインワンクリームであれば、次のようにギャップ&ベネフィットを紹介することができます。
知っていましたか!?従来のお肌ケアには無駄が沢山
化粧水、乳液、美容液、美容クリーム、パック、化粧下地など従来のお肌ケアは多くの商品を組み合わせて使わなければなりませんでした。しかし、実は、その中には重複してケアしてしまっているものがあります。つまり従来のお肌ケアには無駄なお肌ケアが沢山存在してしまっているということなのです。
これ1本で、たった1分でお肌ケアができて快適
従来のお肌ケアの重複を無くし、すべての肌ケアを1本にまとめたのが「◉◉◉」です。だからこそたった1分で、この1本でお肌ケアが完了できてしまうのです。
ここでは、「化粧水や乳液、美容液、美容クリーム、パック、化粧下地などを組み合わせて肌ケアは行わなければならない」という常識を「お肌ケアには無駄なお肌ケアが沢山存在している」と否定し新しい常識を提示しています。
また、次の段落で「これ1本で、たった1分でお肌ケアができて快適」とその商品を使うことによってもたらされる将来の自分像を想像させる見せ方をしています。
このように、商品紹介ではギャップ&ベネフィットをしっかりと伝えていく必要があるのです。「◉◉◉の7つの秘密」や「◉◉◉の7つのこだわり」など書き方は様々ですが、具体的には商品の特徴をギャップ&ベネフィットをわかりやすく7個にまとめて盛り込むことが商品紹介の要素では重要になってきます。
利用者の声で押さえておくべきポイント
売れるサイトを構築する上で、実際に商品を使っている顧客の声を掲載することは非常に重要です。利用者の声があることで、ネット通販会社の一方的な情報発信ではなく「第三者的に見てもこの商品は良い」と伝えることができるからです。
しかし、利用者の声は簡単にネット通販業者側で作れてしまうので、中には、利用者の声を捏造するような業者も存在します。
そういった業者と差別化をはかるためにも、重要なのが、次のポイントです。
- 利用者の実写真を掲載する(※利用者了解の上で行う)
- 利用者の名前や年齢、居住地など本人に関する情報を掲載する(※利用者了解の上で行う)
- 利用者の声の中で一番印象深いフレーズを見出しとして掲載する
- 利用者の手書きのアンケートなどを掲載する
つまり、利用者の写真が掲載されていることや、本人に関する情報が掲載されているということからより信頼性の高い「利用者の声」を作ることが、他の業者との差別化になり、さらにはお客様の信頼にも繋がります。
また、基本的に顧客は「見ない」前提で、サイトを構築して行く必要がありますので、流し読みをしている人にも、利用者の声が端的に伝わるように、見出しに一番印象深いフレーズを掲載しておくなどの工夫も非常に有効です。
実際立ち上げ当初には「利用者の声」を全くもっていないはずなので、そういう方は、モニターを募集したり、お試し商品などで安く商品を提供する代わりに使用感や感想を書いてもらったりしながら、まずは利用者の声を集めるようにしましょう。
実施の流れ(期間・手順)で押さえるべきポイント
この要素には、商品であれば、商品の使い方や手順、商品注文から発送までのプロセス、サービスであれば、問い合わせからサービス実施までの流れを書いていきます。
ここで押さえるべきポイントは、次の通りです。
- 各手順がいくつあるかわかるように、フローチャートなどの図を用いる
- 各手順がどれくらいの時間・期間で行われるのかを明確に表示する
つまり、実施の流れ(期間・手順)では、商品やサービスの手順やプロセスをより顧客にとってわかりやすく掲載するということが重要になってきます。
FAQ(よくある質問)で押さえるべきポイント
この要素には、これまでに説明しきれなかった「こう言う場合にはどうする」というお客様から来そうな質問をQ&A形式で掲載していきます。
ここで押さえるべきポイントは、次の通りです。
- 不安や疑問を持った質問に対して、明確に回答する
- 数字などを用いて具体的に回答する
- 実際によく来そうな質問を掲載する
- 質問には誠実な回答を!できるかぎり顧客にプラスの印象を与える
FAQ(よくある質問)では「よく来そうな質問」を掲載する必要がありますが、立ち上げ当初には一体どのような質問が多いのかが予想しにくいと思います。
そういった場合には、競合他者のQ&Aをすべてリストアップして、どの競合にも共通する質問をピックアップして掲載しておくと良いでしょう。(※もちろんコピー&ペーストはダメですので、しっかり自分の言葉で書き換えて使用します)
注文フォームを作る際に押さえておくべきポイント
注文フォームを作る際には、顧客が記入しやすく、また顧客の作業量をできる限り少なくするように心がけましょう。具体的に押さえるべきポイントは次の通りです。
- 入力項目は最小限に減らす
- 入力が必須か任意なのかを明記する
- 記入例を必ず用意する
- 入力エラーはリアルタイムで表示させる
- 入力中の項目は色を変える
注文フォームを記入していたが途中で面倒くさくてやめてしまうという顧客も多くいらっしゃいます。そういった方を取り逃がしてしまわないためにも、ユーザビリティを考慮した注文フォームを作り込む必要があります。
「型」に自身のストーリーを盛り込む
- ステップ1:通販脳を身につける
- ステップ2:UVPの構文を作成する
- ステップ3:レッドオーシャンから商品ジャンルと競合を決定する
- ステップ4:コンセプトを作成してキャッチフレーズ化に変換させる
- ステップ5:あなた自身のストーリーを作成する
- ステップ6:売れる通販フォーマットが完成している