ハンドメイド商品をネット販売するための5つの方法とは?
手作りのアクセサリーやオリジナルの雑貨や小物、キャンドル、洋服、などを販売したいと思っている人は多いのではないでしょうか。
特に今はフリマサイトやハンドメイドマーケットプレイスなどを使えば、登録するだけですぐに自分の手作り商品が販売することが可能です。
また、最近では2017年に東京ビックサイトにてハンドメイドジャパンフェス2017が開かれ、およそ5,000人のクリエイターが出品するなど、ネット販売だけではなく、リアル販売ができる場所や機会も充実してきました。
今では月に500万円もの売上があがるハンドメイド商品人気作家も現れており、副業として、また主婦が家事の合間にハンドメイド商品を販売するなど新しい働き方の1つとしても注目されてきています。
一般社団法人日本ホビー協会の発行する「ホビー白書2014年版」によれば、2013年時点でのハンドメイド市場はなんと8,673億円、その中でもminne(ミンネ)やcreeema(クリーマ)などに代表されるハンドメイドマーケットプレイス全体の市場規模は698億円になり、ハンドメイド市場は今後もさらに活性化していく事が予想されます。
本記事では、そんな「ハンドメイド作品を販売したい」という時に一体どのようなネット販売方法の選択肢があるのか、またどれが始めやすくおすすめなのかを愛されネットショッププロデューサーの視点で分かりやすくまとめてみました。
Contents
ハンドメイド商品をネット販売するための5つの方法
インターネットやSNSを使って世界中の人とリアルタイムでコミュニケーションが取れる現代では、ネットを使ってハンドメイド商品を販売する様々な方法が確立しています。
まとめると主に次の5つの方法があります。
- ネットオークションで販売する
- フリマサイトやアプリを使って販売する
- SNSを使って直接販売する
- ハンドメイドマーケットプレイスを活用する
- 自分でネットショップを作って販売する
それぞれにハンドメイド商品を購入するユーザー層や数などが違います。
では、5つの方法についてそれぞれ特徴をご紹介していきます。
ネットオークションで販売する
Yahoo!オークションやモバオク!など、オークションサイトに登録し、ハンドメイド商品を出品する方法です。
月額利用料やシステム利用料、カード決済手数料などの経費がかかってしまいますが、利用しているユーザー数も多く、簡単にハンドメイド商品を販売することができます。
しかし、ネットオークションで商品を購入する人のニーズは「すでに自分が知っている商品」がメインになります。
例えば、次のようなニーズを持った人がオークションサイトには訪れます。
「あの限定品の商品欲しいんだけど、もうどの店でも売り切れで・・・Amazonとかネットショップを回ってみたけどやっぱりどこも置いてないんだよな・・・値段高くてもいいから欲しいな」
「水玉のワンピースが欲しいんだけど、中古でいいから安く買えないかな・・・」
そのため購入者の頭の中にすでに認知されている商品で付加価値がついているもの(サイン入り、限定品、プレミアつきなど)は売れやすいかもしれませんが、全く認知されていない状態からネットオークションにハンドメイド商品を出品していきなり売れるということはほとんどありません。
また、ハンドメイド品はどうしても既製品などと比べて価格も高くなってしまいますし、どうしても既製品と比べて見劣りしてしまいます。
例えば無名の作家が作ったハンドメイドのバックが1万円で販売されていたとしたら、みなさんは買いますか?
同じようなバックが既製品で5,000円で販売されていたとしたらどうでしょうか?
きっと後者の方を買いたいという方の方が多いと思います。
全く無名の状態からいきなりネットオークションで商品を販売しても、価格帯の高さや認知度の無さからなかなか入札者がつかない事が多いので、ネットオークションはハンドメイド商品のネット販売方法としてはあまりおすすめできません。
フリマアプリやサイトを使って販売する
メルカリ、ラクマ、フリルなどをはじめ今現在、簡単に出品できて簡単に販売できるフリマアプリやサイトを使っている方は多いと思います。
売れた時の販売手数料のみで、ほとんど無料で利用し始められる事や、商品の写真を撮って、必要な項目を書けばすぐに出品が完了してしまう手軽さが人気の秘密です。
しかし、このフリマアプリを使って商品を購入するユーザーのニーズもYahoo!オークションやモバオク!などと同じ「すでに自分が認知している商品」がメインです。
自分が欲しいと思うモノがあって、始めてアプリを開いてそれらが安く出品されていないかを探します。
そのため、全く認知されていない商品が出品されていても、思ったように売れません。
また、メルカリをはじめとするフリマアプリは若い女性(10代〜20代)がメインユーザーという事もあり、あまり高額な商品は売れにくい傾向があります。
ハンドメイド商品は、「ハンドメイド」というところに価値があり、また手で一つひとつ作りあげていくため、どうしても機械で量産した商品より高くなってしまいます。
そのため、ハンドメイド商品を販売したいと思った時に最初から利用し始めるのはあまりおすすめしません。
TwitterやInstagram、FacebookなどSNSで情報発信をしていきながら、ハンドメイド商品のファンを作りながら、販売自体はメルカリで行うなど、組み合わせて利用するのがおすすめです。
SNSを使って直接販売する
TwitterやInstagram、FacebookなどSNSに自分のハンドメイド商品の写真を発信し、ダイレクトメッセージを通して直接販売することも可能です。
主に、個人間の取引になるため、「これを買いたい」というメッセージが来たら、ダイレクトメッセージで銀行口座情報を送り、お客さんにお金を銀行振込してもらい、確認後商品を発送という流れで販売するのが一般的なやり方です。
しかし、インターネット上での買い物で一番多い決済方法がクレジットカード払いです。
SNSを使ってWeb上でという事になると、セキュリティ面や導入のハードルなどから個人でクレジットカードに対応するのは非常に難しいと言えます。
そのため、メルカリやminnne(ミンネ)など、クレジットカード払いに対応しているところに出品をして、それをお客様に購入してもらうというやり方で対応している方が多いようです。
SNSを利用する最大のポイントは情報の拡散力です。
しっかりと自分の商品のニーズやブランド構築などをしっかりと行い、企画次第では1ヶ月など短期間で一気に数万のフォロワーを獲得することも可能です。
そのため、直接販売する事をメインに利用するのも良いとは思いますが、SNSは他のメルカリやハンドメイドマーケットプレイス、ネットショップなど様々な販売方法と合わせて使っていくのがおすすめです。
特にInstagramなどは、写真がメインのSNSなので、ウィンドウショッピング感覚で人の感性に訴えかける事ができるSNSです。
「わー可愛い!」という感性で「いいね」などを押したり、コメントしたりする事が多いため、ハンドメイド商品販売に適したSNSと言えます。
Twitterは、何か自分のハンドメイド商品に関連する企画がどれだけ世間のニーズとマッチするかが勝負のSNSです。
例えばアカウント開設から1ヶ月もしない内にフォロワーを4万人以上獲得した「しかるねこ」というアカウントは、可愛いイラストの猫ちゃんが核心をついた注意をしてくれるという面白い企画のアカウントです。
「あ、これ面白い」と思わせる関連企画を作れるかが、twitterを利用するポイントです。
ぜひ、このような視点でこれからの時代、SNSをどんどん活用していきましょう。
ハンドメイドマーケットプレイスを活用する
ハンドメイド市場の活性化に伴い、ハンドメイド商品に特化したハンドメイドマーケットプレイスというサービスが増えてきました。
ハンドメイドマーケットプレイスはメルカリなどフリマアプリの一種ですが、ハンドメイド商品に特化しているという特徴があります。
仕組みはフリマアプリとほとんど一緒なので、出品の手軽さや、基本的に販売手数料以外は無料で使えるという安さが最大の特徴です。
また、メルカリなどとは違い、次図のように既製品や転売品、食品や飲み物、化粧品や石鹸、データなどを売買することができないようになっています。
【引用元:ミンネ(minne)】
そのため、購入しにくる人のニーズも「ハンドメイド商品」です。
「なんか可愛い置物ないかな?」「なんか人と違う服はないかな?」など購入するユーザーにとっては雑貨屋感覚で利用することができるのが最大の特徴です。
購入するユーザーのニーズと、出品されているものが一致している事から、無名の段階から出品してもメルカリやYahoo!オークションなどよりも売れやすく、ファンもつきやすいと言えます。
また、実はこういったハンドメイドマーケットプレイスは日本国内だけではなく、次のように国内外に数多く存在しています。
- minne(ミンネ)
- creema(クリーマ)
- Etsy
- Anders
- ココナラhandmade(ココナラハンドメイド)
- Pinkoi
- tetote(テトテ)
- iichi(イイチ)
- ハンズ・ギャラリーマート
それぞれクリエイター数の多さや、手数料の安さ、商品点数の多さ、など様々な特徴があるので海外に向けた販売もしていきたいという方は世界最大規模のEtsyやPinkoiなどを利用してみるなど「自分にはどの販売サイトが最適なのかを比較検討すること」が大切です。
次の記事では、代表的なハンドメイド販売サイトやアプリのクリエイター数や商品数、手数料の安さ、対応する国、それぞれの持つ特徴などを徹底比較していますので、そちらも合わせてご覧ください。
>>「どこで販売すべき?手作りのハンドメイド販売サイト・アプリを徹底比較!」
自分でネットショップを作って販売する
自分自身のネットショップを作って、そこで販売するというのもハンドメイド商品をネット上で販売する方法の一つです。
今は無料でネットショップを簡単に作れるBASEなどのサービスも多くあり、誰でも簡単にネットショップを作る事ができます。
しかし、ネットショップを作ったからと言ってすぐに出品しているハンドメイド商品が売れるかというとそうではありません。
世の中には無数のネットショップが存在します。
中にはあなたと同じようなハンドメイド商品を販売しているネットショップも多数存在するはずです。
その中からあなたのネットショップを選び、商品を選んでもらえなければ購入してもらうことはできません。
また、ハンドメイドマーケットプレイスのように最初からハンドメイド商品を購入してくれるユーザーがいる状態ではないので、そういった人をあなたのネットショップに呼び込む仕掛けが必要不可欠なのです。
次の記事では、ハンドメイド商品を販売したい方が一体どうやってネットショップを作れば良いのか、具体的な方法や手順などを詳しく解説していますので、ぜひ合わせてお読みください。
>>「ハンドメイド商品を販売したい!売れるネットショップの作り方!」